マインドセット

ミニマリストってどんな生活してるの?

できるだけ少ない荷物で暮らしているミニマリストたち。

彼らはどのような生活を送っているのかご存知ですか?名前は聞いたことがあるが詳しくは知らない…という方も多いのでは。

そこで今回は、ミニマリストの気になるライフスタイルや考え方、メリットなどをご紹介します。

ミニマリストに近づくための第一歩も、あわせて確認しておきましょう。

ミニマリストとは?

ミニマリストとは、必要最低限のものだけで生活を送っている人や、そのライフスタイルのことを意味しています。

1960年代にアメリカで見られるようになった、美術・建築・音楽において「形態や色彩を極力減らそう」とした態度を「ミニマリズム」(最小限主義)と定義したことにより生まれた言葉。

やがてその対象は拡大していき、ネットやメディアで多く登場するようになりました。

今ではその小物や衣類だけでなく、家具や家電を最小限に抑えている人も少なくありません。

「どのくらいものが少ないと該当するのか」といった具体的な基準は存在しないため、自分自身で意識していればミニマリストに当てはまります。

さらに2012年ごろからは「断捨離」という言葉も登場し、ミニマリストの存在はますます注目を集めていると言えるでしょう。

ミニマリストの生活

ミニマリストは独身や既婚、性別などに関係なく、さまざまな状況のなかでものが少ない生活に取り組んでいます。

1人暮らしの人もいれば、ものが増えがちな子育て世代で実践している人も少なくありません。

実家を離れた、結婚をした、出産をしたなど、ライフスタイルの変化をきっかけに始めたケースが多く見られます。

ミニマリストの生活はとてもシンプル。服はそれぞれのシーズンに合わせた数着のみに絞る、食器は人数分だけ、家電は生活に困らない程度のものに限定するなど、不要だと判断したものはどんどん減らしていきます。

使用していないもの、今後も使う予定がないものは思い切って処分するだけでなく、これ以上ものを増やさないという心がけもしているのです。

ミニマリストをとことん極めている人の中には、机や椅子を処分して床で食事を済ませる、服は5着を着まわす、ベッドや布団は持たず寝袋で寝る…といった人まで。

ホテル暮らしをメインにして、10~20個ほどの持ち物でやりくりしているケースもあります。とはいえ、これはあくまでも極めている人の話。

自分で無理なくできる範囲で、ミニマリスト生活を実践するだけでまずは十分です。

ミニマリスト生活のメリット

ミニマリストの生活には、非常に多くのメリットが存在します。とくに大きなメリットは、やはり金銭面。不要なものを買わないので、支出を最小限に抑えることができます。

これまでに衣服代や雑費が多かった人は、かなりの節約効果が期待できるでしょう。

また、ものが減ることにより生活に必要な部屋の広さが変わることもあるでしょう。これまでの家賃より安い部屋に引っ越す、家を購入する際は面積にこだわらずに済むなど、毎月の家賃やマイホームの購入費を抑えることもできますね。

家具や家電を買い替える際は、冷蔵庫のサイズを小さくする、容量の少ない洗濯機で対応する、コンパクトな本棚や食器棚で済ませるなど、コストを抑えられるというメリットもありますよ。それに伴い、水道代や電気代も削減できるでしょう。

それに加え、ものが少ないぶん掃除にかかる時間や労力を大幅に削減できます。掃除用品の節約にも繋がるでしょう。

家の中で探し物をする回数も減り、見つからずに仕方なく新たに購入する、まだ在庫のあるものを買い足すという失敗もなくなるはず。余裕が生まれた時間を使って、スキルアップや副業などに取り組むのもいいですね。

さらに、メンタル面にも良い影響を与えてくれます。整理整頓が行き届いた部屋にいれば、「部屋が散らかっている」「そろそろ掃除しなければ」とモヤモヤすることがありません。家が落ち着く空間になれば、外出して余計な出費を増やす回数も減らせるでしょう。

「この綺麗な状態を保ちたい」「私はミニマリストだ」という意識が芽生えるので、無駄遣いをするリスクも下がるはずですよ。

これまでは「気に入っていないが、もったいないからこの服を着よう」「趣味ではない食器を使い続ける」といった我慢をしていた人もいるのでは。そのような生活は、どうしても目に見えない部分でストレスがたまってしまいます。

その一方、ミニマリストの生活は身の回りのものを取捨選択していくため、自分が本当に気に入って選んだものだけが手元に残ります。生活の質が向上し、毎日の気分が明るくなっていくでしょう。

ただし、「ドレスは不要だと処分したあと結婚式に招待された」「一度処分した本が読みたくなって買いなおした」なんてことになっては意味がありません。

たとえ使用頻度が少なくても、いつ必要になるか分からない冠婚葬祭に関するものは最小限揃えておく。そしてお気に入りのものは処分しないなど、自分の気持ちや今後の状況を見極めたうえで判断することが大切です。

ミニマリストへの第一歩

ミニマリストになるには、どんなことから始めればいいのでしょうか。その基本ともいえる取り組みは「断捨離」です。

まずは明らかに不要だと感じるものを処分し、捨てるという作業に慣れていきましょう。ものを捨てること自体が苦手な人は、背中を押してくれる身内や友人と一緒に行なう、あとで気が変わらないようにゴミの日にあわせて作業するといった手もありますよ。

不要なものがある程度減ってきたら、「本当に必要なものだけを残す」という作業に取り掛かりましょう。

ここで大切なのは、あらかじめ上限を決めるておくこと。このスペースに収まるだけ、靴下やタイツは3足ずつなど、収納場所や個数の上限を設けて選び抜くとスムーズです。収納場所に詰め込むと次々に買い足してしまいやすくなるため、余裕があり見栄えがいい状態を保ちましょう。

また、こだわりのある服や思い出の品などは、どうしても捨てる踏ん切りがつきにくいもの。そのあたりはあえて後回しにして、まずは台所や物置など判断しやすい場所から取り掛かるのがおすすめです。

記念品は写真を撮って処分する、服は2年着ていないなら捨てるなど、自分が納得できる方法を見つけてみましょう。

部屋全体を断捨離できたら、ものを増やさない意識を心がけることも重要です。新しい服を1着購入したら1着処分する、収納グッズは買い足さないようにするなど、いまの状態を保てるようなルールを決めてみては。

自分だけで守るのではなく、同居している人とルールを共有しておくのもポイントですよ。

まとめ

ミニマリストの生活は、金銭面やメンタル面に多くのメリットを与えてくれます。家の中でものをなくすことがある、すでに家にあるものを買ってしまった経験がある、来客時にものが多いと言われる、部屋が狭くなってきたと感じる…といった人は、断捨離をして部屋をスッキリとさせてみては。

家がより一層好きになるだけでなく、家計にも気持ちにも余裕が生まれますよ。

まずは取り組みやすい場所からスタートし、室内の荷物を少しずつ厳選していきましょう。

生活の質が上がれば、散らかった部屋にうんざりすることも、無駄遣いをして後悔することもなくなるはず。

お気に入りのものだけに囲まれたワクワクする生活を送りながら、家計や時間、労力の無駄を抑えてみてくださいね。