「これぐらい、まぁいいか…」と、少額の出費を甘く見てはいませんか?
たとえ1つ1つは小さな出費でも、積もり積もれば大きな額に。
小銭をうまく貯めていけば、今以上に貯金を増やしていくことができます。
すぐに実践できる日常の中での対策法を学び、小銭をしっかり貯金していきましょう!小銭貯金のやる気を高めるヒントもお伝えします。
自動販売機は使わない
「のどが渇いたから」といって、すぐに自動販売機で飲料を購入している人をよく見かけます。1回あたりの出費は100~160円程度でも、10回利用すれば千円以上に。1日に何度も利用している人は、さらに大きな出費となっています。
お茶パックでお茶を作れば、500mlのペットボトル1本分が数円~数十円ほどで用意できます。
水だしできる商品も多く登場しているので、わざわざお湯を沸かす手間もかかりません。お茶や紅茶を水筒を入れておき、いつも持参するように心がけましょう。
また、コンビニの利用についても同様です。お腹が空いてコンビニに立ち寄り、あれもこれもと余計なものを買ってしまうケースは珍しくありません。
ラップに包んだおにぎりを作っておけば、公園のベンチなどでさっと食べられます。
自動販売機より高い節約効果が期待できるので、水筒の持ち歩きとセットで実践してみましょう。
ただし、夏場の水分補給は非常に重要です。
熱中症予防のためにも、のどが乾いたら我慢せず水分補給を優先させてくださいね。
回数券を有効に使う
多くの交通機関では、10回分の料金で11回利用できる回数券が販売されています。1回あたりのお得感は少なくても、利用回数が重なれば数百円以上の節約になりますよ。
同じ区間をよく利用する家族がいる場合、シェアをするのもいいですね。カードタイプの回数券でも、切符タイプに分裂できるケースがあります。家族と一緒に乗車する際は、同じ回数券を利用できないか確認しておきましょう。
さらに、交通機関によっては土日祝のみ使える回数券や、土日祝に加えて平日の一定時間内のみ使える回数券が用意されています。通常のものより割引率が高く設定されているので、休日によく利用する区間のものを買っておくといいでしょう。
また、「1日乗り放題切符」などを取り扱っている会社もあります。あちこち移動する予定がある時は、あらかじめ交通費を計算してお得になる手段を選びましょう。
なお、交通期間の回数券は「発行から3カ月以内」などの有効期限を定めているケースがほとんどです。使わない分は払い戻してもらうことも可能ですが、手数料が発生するため損をしてしまいます。また、カードタイプから切符タイプに変更したものは、当日のみ有効としている場合も。回数券ごとに定められた有効期限には、十分注意しておきましょう。
そのほか、駅の近くにある金券ショップでは、回数券がバラで販売されているケースが多いです。割引率はやや下がってしまいますが、通常の料金よりはお得になります。頻繁に利用しない区間なら、金券ショップで毎回購入するといいでしょう。
必要なものは携帯する
雨が降ってきたのでコンビニで傘を買った、スマホの充電が足りなくなったので充電器を買った…という経験がある人も多いのでは。
こういった出費は、事前の備えによって最低限に減らしておきましょう。
外出前に天気予報をチェックしておけば、折り畳み傘が必要であるかが分かるはず。
雨雲の発生を知らせてくれる雨雲レーダーのアプリをインストールしておき、お気に入りの場所を登録して雨の可能性が高まったら通知してもらうのもいいですね。
スマホの充電に関しては、モバイルバッテリーを携帯しておくのがおすすめです。
自宅で充電しておけば、いつでもどこでも充電できるので安心。
日常だけでなく、災害時にも役立ちます。電池で充電するタイプもありますが、コストパフォーマンス的にはコンセントやUSB対応のものがいいでしょう。
また、最近では買い物袋の有料化を実施しているスーパーも増えてきました。
1袋あたり2~5円ほど払わなければならないお店も多く、積み重なれば数十円、数百円にもなります。
そこでエコバッグを持ち歩いておけば、買い物のたびに発生する小さな支出を抑えられ、エコにも繋がります。
お店によっては、袋の持参で「2円引き」「ポイント加算」などのサービスをしているところもありますよ。
ポイントを活用する
面倒だから、よく分からないからという理由でポイントを活用しないのは、非常にもったいない考え方です。
1回あたりの買い物で得られるポイントは少なくても、気が付けば数百円分のポイントが貯まっているケースも珍しくありません。
なかには、カード会員のみ利用できるクーポンを発行しているお店もあります。
ポイントデーを狙って買い物をすれば、いつも以上に効率よくポイントを貯めることも可能。
ただし、「ポイントが付くから」という理由で必要のないものまで買わないように注意が必要です。
よく利用するお店が決まっている場合は、ポイントカードを作ってお得に買い物をしましょう。
とくにネットショッピングはポイントの還元率が高く、あっという間に数百円~数千円のポイントになります。
ここで気を付けておきたいのが、「エントリーが必要なキャンペーン」の存在。エントリーボタンを押しておかなければ「5倍ポイント」などの特典が適用されず、損をしてしまうことが多いです。
キャンペーンの情報はこまめにチェックし、必ず購入前にエントリーしておきましょう。
おすすめはつもり貯金
いくら貯金のためとはいえ、我慢してばかりだとストレスが溜まるもの。
そこで、つもり貯金をしてモチベーションを高めるのがおすすめです。
これは、お金を使ったつもりで貯金箱に入れてしまうというシンプルな貯金方法。
「自販機でジュースを買おうと思ったけれど我慢して、使うはずだった130円を貯金する」といったサイクルを繰り返していきます。
貯金箱の中身が増えていくのが目に見えるので、やりがいを感じられますよ。
「今までこんなに無駄遣いをしていたのか」と気づくきっかけにもなるでしょう。
購入を我慢したときだけでなく、お得に買えたぶんを貯金するのもいいですね。
スーパーで600円のお弁当を半額で買えたら、浮いた300円を貯金箱してしまいましょう。
「映画館で1800円を支払わずにDVDの100円レンタルで済ませたので、差額の1700円を貯める」といった、差額を貯金する方法もありますよ。
もっと規模を大きくしていけば、まとまった金額を貯金できます。
「飲み会に行ったつもりで5千円を貯める」といった数千円レベルのものから、「旅行に行ったつもりで10万円を貯金用口座に入れておく」といったレベルまで。
小銭貯金だけでなく、幅広いシーンで活躍する貯金方法なのです。
まとめ
このような小銭貯金を続けるには、「いざとなったら買えばいいか」「たった100円くらい…」といった考えを改めることが第一歩。
日常の中でついやっている小銭の無駄遣いシーンを浮かべ、トータルでどのくらい無駄をしているのかを計算してみるのもいいですね。
「毎朝コンビニで150円のお茶を買っていたから、この1年で5万円以上になっている」と分かれば、ゾっとしてしまうのではないでしょうか。
買わないで済むものは事前の対策を、そして買うべきものはお得に購入することで、小銭をどんどん貯めていけるはず。
貯まったポイントを確認する、つもり貯金で浮いた合計金額をチェックするなど、うまくモチベーションを保ちながら取り組んでみてくださいね。