将来のために貯金したいけれど、家計が赤字続き…。
そんな状況の方は、今すぐ毎月の家計の見直しが必要です。赤字からの脱却方法から、貯金できる状態までの道のりを学んでいきましょう。
この記事ではつい見逃しがちな固定費のチェック方法も、あわせてお伝えします!
まずは家計簿をつけよう
まずは赤字になっている原因を見つけ出し、その項目を改善していきましょう。
毎日の支出や毎月の固定費を家計簿に記入し、支出と収入のバランスを見極めます。
目立つ項目が見つかったら、その支出状況をさらに細かく見ていきましょう。
たとえば「1人暮らしなのに食費が毎月6万円を超えているのは高い」と感じたら、月単位や週単位で支出の波をチェックします。
- 大型連休の時に外食が続いてしまう
- 週末はつい贅沢をしてしまう
といった問題点が見つかるかもしれません。
反対に月や週ごとの変動が少ないなら、毎日の食事や買い物シーンに問題が潜んでいるはず。「近さを理由に高級スーパーで食材を揃えている」「毎日コンビニでお菓子やジュースを買う習慣がある」など、食費が膨らむ原因を突き止めましょう。
原因が分かったら、改善するためのルールを作ります。
外食が多い人は「外食は月に2回まで」といった回数制限を設ける、高級スーパーばかり利用している人は「週末は自転車で格安スーパーに行ってまとめ買いをする」、コンビニによる習慣が身に付いている人は通勤ルートを変更するなど、自分に合ったルールを決めてみましょう。
- 支出と収入のバランスを見極める
- 支出の波を見極める
- 支出を抑えるようなルールを設けて、実践!
固定費を優先的にチェック
家計簿で見直すポイントは、生活費だけではありません。
「これは毎月決まった出費だから」と見逃しがちな固定費も、工夫次第で抑えることができます。
電気代は電力会社の乗り換えや契約プランの変更をするだけで、今までと同じように使っているのに電気代が安くなることがあります。
スマホ代は、格安スマホへの乗り換えや料金プランの変更で半額近くに抑えられるケースも。
キャンペーン期間を狙えば、キャッシュバックや粗品がもらえることもありますよ。
新聞代や雑誌の定期購読を契約している人は、その必要性を改めて考えてみましょう。
新聞などは最近ではネットで多くの情報を知ることができるので、必ずしも必要ではないと感じる人もいるのでは。
解約を悩んでいるなら、「一度解約してみて不便に感じたら再開しよう」と捉えてみるのもおすすめです。
そのほか、過去に加入した保険も見直すべき項目のひとつ。
保険業界は次から次へと新商品が登場するので、「新たな商品に変更した方がお得だ」「自分のライフステージにあった商品が登場していた」といった発見をすることもあります。
保険の内容は非常に複雑なので、代理店やFPの方に相談するとスムーズですよ。
このような工夫をして固定費が安くなれば、毎月の支出を継続的に抑えられます。
その分を貯金に充てると、貯金のペースが生み出しやすくなりますよ。
- 電気代の料金プラン
- スマホを格安SIMへの乗り換えを検討
- 新聞・雑誌の購読の意味をもう一度考える
- 不必要な保険に入っていないかもう一度確認する
必要なものはリストアップして不要な購入をやめる
「固定費はそこまで高くないし、外食や寄り道が多いわけでもない…」という方は、無駄な買い物が多い可能性があります。普段の買い物のなかで、つい不要なものに手を出しているのでしょう。
とくに多いのが、「安いから」という理由で必要以上に購入してしまうケース。
- セールで服を買ったが、似たようなデザインの服をすでに持っていた
- 特売の野菜を大量に買ったが結局使わなかった
といったパターンが考えられます。
これでは、節約したつもりの行動が赤字を招いてしまいますね。
このような状況を防ぐためには、「必要なものリスト」を作るのが効果的です。
日用品の在庫を定期的にチェックし、「トイレットペーパーと食器用洗剤を今週中に買っておく」といったメモを用意しておきましょう。
スマホや手帳に記録しておけば、外出先で確認することもできますよ。
また、1週間分のメニューを事前に決めておくと、スーパーで無駄な食材を買わずに済みます。
「余った野菜は金曜日のカレーに入れてしまおう」「使い切れなかった分は翌朝の味噌汁に入れる」など、余りやすい食材の対処法も考えておくのもいいですね。
あらかじめ献立が決まっていると、突然の外食も自然と減っていくでしょう。
金銭感覚の基準を変える
それでも赤字の原因がピンとこない方は、そもそも金銭感覚に問題があるのかもしれません。「服はブランドものでないと」「家電は有名メーカーのものがいい」といったこだわりを持っているのではないでしょうか。
収入にあったものを選ぶのは問題ありませんが、現状が赤字なら身の丈に合っていない商品を買っていると考えられます。
買い物シーンを振り返り、自分の金銭感覚を見直してみましょう。
とはいえ、金銭感覚をすぐに直すのは簡単なことではありません。自分では気づきにくいため、「金銭感覚を直そう」ではなく「予算の中で生活しよう」と心がけることが大切です。食費や衣服費など項目ごとの予算を決めておけば、「このペースだと今月の予算が足りなくなる」と気が付けるはずですよ。
また、よく利用するお店や売り場を変えてみる、という手もあります。「リーズナブルだが好みにあう服が見つかった」「安い海外メーカーの家電でも十分なスペックだった」といった、新たな発見があるかもしれません。
決まったブランドの店やメーカーの売り場にしか立ち寄っていなかった方は、これまで見ていなかったエリアに視野を広げてみましょう。
さらに、クレジットカードは国のキャッシュレス推進もあって使いやすく便利なものの、お金を使った感覚が得られにくく、支払う時期が分かりにくいという一面もあります。
予想より高い請求額になり、せっかく貯めた貯金を支払いに充ててしまった…というケースも珍しくありません。
クレジットでの買い物が多い方は、あえて現金での支払いに変えてみましょう。
持ち歩く現金を制限しておくと、無駄遣いの予防にも役立ちます。後から予定外の支払いに焦ることもなくなるので、貯金のペースが崩れないというメリットも得られます。
「なにかあった時のことを考えると不安だ」という方は、デビットカードを持っておくのもいいですね。
デビットカードを聞き慣れたことがない方々は以下の記事が詳しいです。
買い物に行く頻度を抑える
用もないのに、つい雑貨屋や本屋に立ち寄ってはいませんか?気分転換にお店に入ったつもりが、つい買う予定のないものまで購入してしまった…なんてこともあるのでは。
このような行動を繰り返していると、出費が膨らむ一方です。
「欲しいものを見つけたのに我慢をする」といった行動はストレスの原因になるので、買い物に行く頻度そのものを減らしてみましょう。
買い物を楽しむのは週末だけ、スーパーは週に2回だけなど、場所や目的にあわせてルールを作るのもおすすめです。
もちろん、用事がある際は買い物へ行っても構いません。
その際は、「今日は旅行用のカバンを買うだけ」「友人のプレゼントを選びに来た」といった目的を明確にしておきましょう。購入するものや予算を決めておくと、買い過ぎやついで買いを防ぐことができますよ。
まとめ
- 家計簿をつける
- 固定費を下げる
- 無駄買いを避けるため、必要なものは予めリストアップ
- 金銭感覚の基準を見直す
- 買い物に行く頻度を抑える
赤字の原因は人によって異なるため、家計の問題点を探すことが第一歩。
家計簿や自分の買い物の癖を見直し、支出が多すぎる理由を見つけましょう。
なかには、何気ない行動が赤字の原因になっているケースも珍しくありません。
「ウインドウショッピングのつもりが衝動買いのきっかけになっていた」「節約のつもりが無駄遣いになっていた」など、普段の意識ではなく結果を踏まえることがポイントです。
家計を改善しても、ギリギリの状態だとすぐに赤字に戻ってしまう可能性も。固定費や食費、衣服費など幅広い項目に着手し、安定して貯金ができる状態を目指しましょう。