「セール」と聞くと、つい買い過ぎてしまう方も多いのでは。
なかでもファッション店舗の閉店セールは割引率が高く、いつも以上にお得感がありますよね。
しかし、商品やタイミングによっては「得をした」とは言えない結果になることも。閉店セールで本当に得をするには、どうすればいいのでしょうか。失敗を防ぐコツもあわせて見てみましょう。
この記事の内容
得するアイテムの選び方
実は、同じセール中の商品でも「得するもの」と「そうでないもの」が存在するのをご存知でしょうか。数あるアイテムのなかから得する商品を選ぶことこそが、セールで成功する秘訣と言えます。
まずは、得するアイテムの選び方を抑えておきましょう。
最も選びやすいポイントは、「元値の高さ」。ファッションアイテムのなかでも単価が高い冬用のコートや、上下別々で販売されるセットアップスーツなどは、割引額が大きいためお得と言えます。3000円のTシャツを半額で買って1500円得するより、2万円のコートを20%オフで買って4000円得する方が、安くなった金額は大きいですよね。
とくに閉店セールは、まとめて「どれでも1着1000円」とたたき売りされるケースも多いです。その場合、元値が高いほど値引き額が大きくなります。「どれでも同じ額だから」と服だけを見るのではなく、値札もしっかりチェックしておきましょう。
そして、閉店セールでは「定番アイテム」こそが得するアイテム。普段のセールでは季節感のある服や好みの分かれる服ばかり安くなり、どの季節でも需要の高い定番アイテムは対象外になることがほとんど。しかし、在庫の一斉処分が目的の閉店セールでは、人気の定番アイテムもセールの対象になる可能性が高いです。流行に左右されないシンプルなデザイン、冠婚葬祭に使えるアイテム、どの季節でも着用できるジーンズなどを中心にチェックしておきましょう。
閉店セールで損をしないためには
せっかくお得なアイテムを買ったのに、着ないままだと無駄遣いになってしまいます。帰って着てみたら腰回りがキツくて入らなかった、一緒に合わせる服がなかった…なんて声もよく耳にします。そんな失敗を防ぐためにも、買う前に「サイズチェック」と「着回すイメージ」をしておきましょう。
とはいえ、閉店セール時は店内が混雑していて、試着室の順番がなかなか回ってこないことも考えられます。自宅で今のウエストを測っておく、同じブランドの他店舗で狙っている商品の試着を済ませておくなど、事前に準備しておくといいでしょう。購入する前に自宅にある服を思い出し、「着回し方を3パターン以上思い浮かんだら購入する」と決めておくのもおすすめですよ。
また、「たくさん売れ残ってる商品は人気がない」「割引率が高いのは売れ残り」であるとは限りません。売れ筋商品だから大量生産をしておいた、人気のため再入荷したらすぐにセール期間になった、着用できる季節が限られているため早く売りたいなど、さまざなま理由が考えられます。
お得なセール品をスルーして損をしないためにも、「これは買いだ」と感じたらゲットしておきましょう。
閉店直前より少し前が狙い目
閉店セールを事前に知らせず、突然「閉店セール中」「今月いっぱいで閉店」と表示されるケースも珍しくありません。通常のセールと違ってセールの最終日が明確なため、「閉店ギリギリが一番得かも」と様子を見ておく人も多く見られます。
たしかに、閉店日が近くなるほど割引率が高くなり、半額以下で購入できることもあるでしょう。しかし、奇抜なデザインや質に問題のありそうな商品しか残っていないケースがほとんど。品ぞろえは日に日に減っていくため、セールは初日ほど有利となります。閉店セールに出会ったときは、あえて時間を置かず、できるだけ早いうちに欲しいものを手に入れておきましょう。
また、割引率が変わるタイミングは週末と決めているお店がほとんど。土曜日の朝から新価格で対応できるようにするため、金曜日の夜には値下がりしている可能性があります。閉店セールの情報を入手したら、金曜の閉店前か土曜日の午前中の来店が狙い目ですよ。
コストパフォーマンスが重要
セールでとくに気を付けたいのは、「質のよさ」です。同じブランドでも、商品によっては丈夫さが大きく異なります。「安かったので購入したら、1回洗濯しただけでヨレヨレになってしまった」「素材が薄すぎて、中に重ねて着るインナーを追加で買う羽目になった」なんて失敗例も。値段だけでなく、質まで入念にチェックしておきましょう。
また、タグを見ると「ドライクリーニングのみ」と書かれている服も存在します。毎回のクリーニング代を踏まえると、商品以上にコストがかさむ可能性も。手入れ方法を確認しておき、手間がかかるようなら購入を見送るのも選択肢の1つですよ。
ネットのセール中に購入するのも手
ブランド自体が閉店する場合、実店舗だけでなくネット上でも閉店セールが開催されていると考えられます。実店舗と同じかそれ以上の割引率が設定されているだけでなく、お店では売り切れていたアイテムを取り扱っていることもありますよ。
検討する時間に余裕があるため、その場の勢いに任せて購入するリスクが低くなるメリットも。「夜のうちに買い物かごに入れて、翌朝でも欲しいと感じたら購入する」というのもおすすめです。クローゼットの中にある服を実際に見ながら、似たようなアイテムをすでに持っていないか、合わせられる組み合わせがあるかを確認できるのも嬉しいですね。
事前に欲しいものリストを用意しておこう
似たようなデザインのアイテムをまた買ってしまった、魅力的なアイテムを買い逃してしまった…という失敗は、「欲しいものリスト」で対策しておきましょう。「黒のジーンズ」「赤の夏用トップス」などとアイテム名や色を控えておけば、いま買うべきもの・急いで買わなくてもいいものの判断がすぐにできますよ。
さまざまなブランドのサイトからお気に入り商品を見つけておき、それぞれの値段やデザインをスクショしておくのもおすすめ。その場でほかのブランドのものと比較できるので、購入の判断材料になります。
少し派手なカラーのアイテム、普段使いではない旅行用のバッグ、予備のパンプスなど、「定価で買うほどでもないが安ければ購入しておきたい」という商品をリストアップしておくのもいいですね。「3000円以下なら買う」「黒なら持っているので他のカラーで」「ローヒールに限る」と予算や条件を決めておくと、さらに判断がしやすくなります。思わぬタイミングでセールと出会ったとき、お目当てのものをすぐに探し出すことができますよ。
まとめ
閉店セールをうまく活用すれば、通常のセール以上にお得に買い物ができます。本当に欲しかったものを適切なタイミングで購入すれば、その可能性はさらにアップ。週末を狙う、サイズや素材を確認する、自宅の在庫状況を踏まえるなどの工夫をすれば、失敗するリスクをぐっと抑えることもできますよ。
あのセール中の殺伐とした雰囲気が苦手…という方は、スムーズに買い物ができる準備を整えておきましょう。欲しいものをメモしておく、すぐに値段を比較できるようスクショを用意しておくなど、事前の段どりがポイントです。せっかくの閉店セールで損をしないためにも、適切な判断をするよう心掛けてくださいね。