貯金

貯金額の平均は?ほとんどの人が貯金ゼロの現実

学生から社会人になるタイミングや結婚、出産などのイベントが多くなりがちな20代にとって、同世代はどのくらい貯金しているのか気になると思います。果たして20代の平均貯金額はいくらなのでしょうか。

今回は20代の平均貯金額や平均収入、うまく貯金をするためのコツをご紹介します。

これから貯金を始めようという方はぜひ参考にしてみてください。

20代の貯金額や収入の平均はいくら?

友人ともなかなか話す機会のない貯金や年収についてですが、実際のところ気になっている方は多いのではないでしょうか。

ここでは20代の平均貯金額や平均年収をデータをもとにまとめてみました。

20代の平均収入

国税庁が行なった「民間給与実態統計調査」によると、20代全体の平均年収は304万円となっており、その中でも20〜24歳の平均年収は258万円、25〜29歳の平均年収は351万円となりました。

この平均額を踏まえた上で、平均貯金額をご紹介していきます。

20代の平均貯金額

平成30年度に行われた金融広報中央委員会の「家系の金融行動に関する世論調査」によると20代の平均貯金額は「128万円」となっています。

20代で金融資産を持っている人は54.6%という結果になり、残りの45.4%は「貯金がない」ということになるのです。

さらに20代の貯金額の中央値は0円という結果も出ています。

これはどういうことかというと、貯金額を並べて順位付けした時にちょうど真ん中にいる人の貯金額のことです。つまり20代の半数が貯金がないということを表しています。

貯金ができない人の特徴

20代の半数が貯金0円ということですが、ここで貯金ができない人の特徴をご紹介します。
20代で貯金する習慣が身につけられないと、50代、60代になっても貯金できない人になってしまいます。

自分も当てはまっていないか確認してみましょう。

「収入ー支出=貯金」と思っている

貯金できない人のほとんどがこのタイプです。

給料などの収入から毎月の支払いを引いて残った分を貯金に回そうとするのですが、それではうまくいきません。

ついムダ遣いしてしまいますし、気がついたらお金が残っていない!なんてこともあると思います。

貯金をするには「先取り貯金」が鉄則です。

一人暮らしで出費が多い

20代となると実家を出て一人暮らしを始める方も多いと思います。
一人暮らしとなると家賃や光熱費、食費など出費がかさんでしまうという人も多いのではないでしょうか。
「自炊をする」「家賃が安いエリアに住む」など節約ポイントを見つけて出費を減らす意識をしましょう。

飲み会が多い

20代は人脈が広がるチャンスがたくさんある時期でもあります。

仕事終わりの飲み会などが多くなると出費がかさんでしまい、貯金が増えない原因になるのです。

人付き合いも大切ですが、飲み会やパーティなどの回数を減らしていく努力をしましょう。

なんとなくお金を使うクセがついている

特に用はないのにコンビニに寄ってお菓子を買ったり、なんとなくネットショッピングをしたり…という経験はないでしょうか。

無意識にお金を使うクセがついているのは危険です。普段の生活でなんとなく出費しているものがないか意識しましょう。

 

手取り額からいくら貯金に回すべき?

うまく貯金を続けるには「先取り貯金」が大切だとご紹介しましたが、果たして貯金額はどのくらいに設定すれば良いのでしょうか。

貯金額の目安は手取り額の10%〜15%とされています。

例えば手取り20万円であれば2万円〜3万円が貯金の目安ということになるのです。

ここからさらに固定費などを減らしていけば貯金できる額も増えます。楽しみながら貯金ができるように意識してみましょう。

お金を貯める習慣を身につけるには?

せっかく給料日になっても、気がついたらお金がない…なんてことにならないためにもしっかりお金を貯める習慣をつけたいところです。

ここではお金を貯める習慣を身につける方法をご紹介します。

貯金用口座を作る

貯金するための習慣づけとしておすすめなのが「貯金用口座を作る」という方法です。

毎月振り込まれる給料や、固定費の引き落とし、貯金などを1つの口座で管理していては、お金をいくら使ったかという流れが見えにくくなってしまいます。

そのため、貯金のためだけの口座を作ることでためやすい環境を作ることができるのです。使い方は簡単で、毎月給料が振り込まれたらすぐに貯金する額を貯金用口座に移します。

例えば、20万円の給料が振り込まれ、5万円を貯金用口座に移したとしても残りの15万円で生活するようになり、なんとか15万円で生活しようという意識が芽生えるのです。

この方法で無駄遣いを減らすことができ、貯金もできるようになるため一石二鳥ではないでしょうか。

最近では金利が高いネット銀行などがたくさんありますので、ぜひ自分にとってお得な銀行口座を探してみましょう。

家計簿をつけ始める

お金を貯めるには、お金の流れを把握することが大切です。

普段、自分が何にお金を使っているのか、固定費は毎月どのくらいかかっているのかなどを把握するには家計簿をつけるのをおすすめしています。

家計簿をつけることによって不要な出費が減らせますし、「思っていたよりコンビニでお金を使いすぎている」などということがわかり、節約する意識を持つことができるのです。

「毎日家計簿をつけるのはめんどくさい!」という方でも、最近ではたくさんの家計簿アプリが出ているため簡単に収支をつけることができます。なかにはレシートを撮影しただけで反映されるというものもあり、おすすめです。

定期積立を始める

先ほどご紹介した「貯金口座を作ってお金を移す」という方法に自信が無いという方にとくにおすすめの方法が「定期積立を始める」です。

定期積立とは毎月決まった額を口座から積み立てていくことで、自動的に積み立てされたあとは解約するまで引き落としができないため、自分でお金を貯める自信がない方にはおすすめしています。

定期積立もさまざまな種類があり、満期にならないと引き落としできないものや、短期での定期積立などがあるため、自分の使いやすいものを選んでみましょう。

固定費の見直しをする

収入をアップさせるのは難しいですが、固定費を見直して支出を減らすことは簡単にできます。
固定費とは毎月生活するうえでかかる出費です。
主な固定費は以下の通りです。

  • 家賃
  • 光熱費
  • 通信費(スマホの料金など)
  • 車の駐車場代
  • 生命保険の保険料
  • 教育費
  • 定期購入しているもの(コンタクトなど)

これらは一部ですが、毎月かかるこの固定費の金額を減らすことができればさらに貯金ができます。

上記の固定費の中で比較的減らしやすい項目は通信費です。

最近では格安スマホや格安SIMが人気となっており、会社によっては月1000円から使うことができるものがあります。毎月のスマホ代が安くなると助かるという方は多いのではないでしょうか。

これからのライフイベントを考えてみる

20代というと学生を卒業して社会人になったり、結婚や出産を経験したりと人生の中でもさまざまなイベントがあります。

未婚や既婚問わず、今後のライフイベントについて具体的に考えるタイミングであるともいえるのです。

今後のライフイベントを考えたときに「ではいくら必要になってくるのか?」ということがわかるため、貯金を始める意識が高まります。

まとめ

今回は20代の平均貯金額や平均収入、うまく貯金をするためのコツをご紹介しました。

同年代と貯金の話をする機会はなかなかないため、周りの人の貯金額が気になっている方は多いと思います。

未婚や既婚によって貯金額平均は変わってきますがあくまでも平均額です。

今回の記事を参考に、自分のライフスタイルに合わせた貯金を始めてみてはいかがでしょうか。