金銭・口座管理

貯金したいサラリーマンが真っ先にやるべき一つの方法【口座を分けろ】

「給料が振り込まれる口座と、公共料金やクレジットカードなどの引き落とし口座を統一している」というサラリーマンの方も多いのではないでしょうか。

たしかに、メインの口座だけで生活していると、何度も銀行に行かずに済むというメリットが得られます。

しかし、これは「貯金をするうえでベストな状態」とは言えません。

1つの口座に給料が支払われ、生活費や公共料金などが引き落とされていく…という繰り返しだと、現時点での貯金額や自分の貯金のペースが掴みにくくなるのです。

貯金やこれから引き落とされるお金、自分のお小遣いなどが混在しているので、経済状況が掴みにくいというデメリットもあります。

さらに、「余った分が今月分の貯金額だ」と思っていたのに、翌月になったら残高が減っている…というケースも珍しくありません。

赤字の月があるにもかかわらず、気がつかずにスルーしている可能性もあります。

銀行口座を分けて先取り貯金をしよう!

そこで、今利用しているメインとは別の貯金用口座を用意しましょう。

そこには、給料が振り込まれたらまず何よりも先に一定額を貯金していくのです。

これが「先取り貯金」と呼ばれるメソッドです。

「使った後のあまりを貯金すればいいや」だとなかなか貯金額を伸ばすのは難しいものですが、この方法なら必ず毎月定額貯まります!

この口座からお金を使わないためにも、クレジットカードや公共料金の引き落しなどに設定しないようにしましょう。

 

「先取り貯金」とは、その名の通り「お金を使うより先に貯金する」というもの。

これまでに取り組んでいた「残ったら貯金に充てる」の逆転の発想と言えます。

これから本気で貯金に取り組みたいサラリーマンの方は、新たに貯金用の口座を作ってみましょう。

 こんな人こそ口座を分けるべし

次の項目に当てはまる人は、口座を分けることで今まで以上に貯金がしやすくなるはず。

口座を分けることで得られるメリットが大きく、高い貯金効果が期待できます。

貯金のペースが不安定

貯金がたくさんできる月もあれば、反対に全くお金が残らない月もある…という方は、貯金のペースがうまく掴めていないと考えられます。

「毎月3万円を貯めるぞ」と決めたら、先取り貯金として貯金用の口座にお金を移しておきましょう。

こうすれば、自然と貯金のペースを一定に保つことができますよ。

毎月お金を使い切ってしまう

「メインの口座に残る金額がいつも同じ」という状況は、収入と支出が同じであるも言い換えられます。

いつの間にか「この口座にあるお金を使い切っても赤字にはならない」「残高が減っても、また給料でチャージされる」という意識が根付いているのかもしれませんね。

このままでは、いつまで経っても手元のお金を増やすことができません。

口座を分けて先取り貯金をしておき、メインの口座のお金を使い切っても問題のない環境を整えておきましょう。

お金の管理が苦手

毎月何にいくら払っているのかを把握していない、自分の家計の状況を知らないという人は、自分がどのくらい貯金できるのかをイメージしにくいでしょう。

そこで、別の口座にお金を分けて「どのくらい貯金に充てても生活が成り立つか」を確認してみては。

「毎月2万円なら貯めていけそうだ」「もう少しペースを上げても大丈夫だろう」という目安を掴むことができますよ。

貯金のモチベーションを維持できない

貯金用の口座を用意すれば、自分の貯金額が一目で分かるようになります。

徐々に金額が増えていけば、それに伴って達成感を得られるはず。

この調子でもっと貯金を増やしたい、というモチベーションアップにも繋がります。

貯金口座をわけるべき人はこういった人
  • 貯金のペースが不安定
  • 毎月お金を使い切ってしまう
  • お金の管理が苦手
  • 貯金のモチベーションが維持できない

貯金用口座を作る時のポイント

せっかく口座を作ったのに、放置したまま…。そんな状況を防ぐためにも、継続して貯金に取り組めるポイントを抑えておきましょう。

自動振替を利用する

より確実に貯金をするには、貯金のタイミングを決めておくことが大切。

おすすめは、給料日に貯金用口座へあらかじめ決めておいた金額を移してしまう方法です。

とはいえ、給料日のたびに銀行巡りをするのは大変ですよね。

そこで、銀行の自動振替サービスを利用してみましょう。

これは、振替日と金額を指定しておけば、設定した口座に自動でお金を振り替えてくれるサービスのこと。

わざわざ銀行やATMに行かなくて済むので、自然と貯金用口座にお金が貯まっていきます。

口座を作る際は、あわせて自動振替サービスに申し込んでおくといいでしょう。

あえて引き出しにくい銀行を選ぼう

せっかくお金を貯めたのに、「欲しいものができたからお金を引き出そう」と頻繁に使っては意味がありません。

貯金をしっかりと確保しておくためにも、あえて引き下ろしにくい銀行を選ぶようにしておきましょう。

自宅の近所や通勤経路にはない銀行にする、便利なネットバンキングには登録しないなど、不便な状況にしておく手もあります。

反対に給与が振り込まれる口座と一緒にしてしまうと、つい手を出してしまう可能性が高まってしまうでしょう。

まとめ
  • 自動振替で資金移動を意識せずに貯金!
  • あえて引き出しにくい銀行を選べ!

 

スムーズに貯める3つのコツ

目標を決めておく

「できるだけたくさん貯める」といったアバウトな目標ではなく、明確なゴールを決めておきましょう。その際は、金額だけでなく目的や期間を定めておくのも忘れずに。

「車を買うため、3年後までに200万円貯める」「マイホームの頭金として5年後までに500万円貯める」など、できるだけ具体的な内容にしておきましょう。

目標を達成できた頃には、貯金の習慣がしっかりと身に付いているはず。

また新たな目標を決めて、これまでの貯金の習慣を継続させましょう。

まずはスモールステップで

いきなり「毎月10万円貯めるぞ!」といった高すぎる目標を立てると、途中で息切れしてしまうリスクが発生します。

途中で貯金を諦めてしまうどころか、これまでの反動で浪費してしまうケースも考えられるでしょう。 

そのため、まずは「これぐらいなら無理なく達成できそう」と思えるハードルにしておき、数カ月連続で達成できたらステップアップをするのがポイント。

自分の成長を感じられるので、やる気もアップしますよ。

目標を達成するまで絶対におろさない

目標達成までにお金を下ろしてしまうと、せっかくこれまでに身に付けた貯金のペースが乱れてしまいます。

目標が決まったら、貯金用の口座は「貯める一方」にするよう心がけましょう。

冠婚葬祭などの臨時出費には、別の場所に「臨時出費用」としてお金を分けておくのもいいですね。

定期預金を利用する

それでもお金を使ってしまいそう…という方は、定期預金を利用するのもおすすめです。

「わざわざ解約手続きしないとお金を引き出せない」と思えば、手を出しにくくなるでしょう。 

また、銀行や郵便局がキャンペーンを実施しているときに定期預金を申し込めば、プレゼントをもらえることもあります。

夏や冬のボーナスの時期などに実施されているので、日ごろから告知をチェックしておきましょう。

安定して貯めるには…
  • 自分の目標を決めよう
  • 小さなことからはじめよう
  • 達成するまで妥協はしない
  • 定期預金をうまく活用しよう

まとめ

これまで貯金がうまくできなかった方は、そのやり方が間違っていただけかもしれません。新たに口座を用意するだけで、スムーズに貯金ができたり、モチベーションを高めたりすることができます。

自分に合ったペースや目標に応じて取り組めるので、最後まで続けやすいのも嬉しいですね。自動振替サービスを利用すれば、忙しいサラリーマンの方でも貯金が続けやすいでしょう。さっそく銀行口座を作って、貯金生活を始めてみましょう!