節約術

節約の王道は、まず固定費を抑えること

節約といえば、毎日の食費や光熱費をせっせと抑えるイメージを持っていませんか?それも大切な取り組みですが、毎月の支出の多くを占めているのは「固定費」。

ここを節約すれば、抑えられた分をそのまま貯金に充て続けることができます。そんな節約の王道とも言える固定費の抑え方を、詳しくご紹介します!

スマホ料金を見直す

同じ大手キャリアをずっと利用し続けている人は、スマホ料金を一度見直してみましょう。

格安スマホに乗り換えると、毎月の利用料を大幅に下げられる可能性があります。キャリアを変更しても、いまの電話番号はそのまま継続することができます。これまでのキャリアメールは利用できなくなるため、YahooやGmailなどのフリーメールを使用するといいでしょう。

すでに格安スマホを利用している人も、毎月のデータ使用容量を見直してみては。自宅にWi-Fi環境がある、スマホで動画を頻繁に視聴しないといった人は、思っているよりデータ通信量が低いケースも少なくありません。直近のデータの使用状況を確認すれば、自分にあったプランが見つかるはずです。各キャリアのマイページやショップでチェックしてみましょう。

なお、2019年10月の法律の改正により、これまでネックになっていた高額な契約解除料は廃止されました。2年契約の途中で解約をした場合でも、負担する金額は1,000円から2,000円ほど。このおかげで、以前よりさらに乗り換えやすくなりました。

乗り換えによって発生する金額が不安な方は、店頭で料金シミュレーションをしてもらうのもいいですね。

電力会社を乗り換える

2016年4月からスタートした電力自由化に伴い、家庭ごとに好きな電力会社を契約できるようになりました。電力会社によってプランの内容や電気代が異なるため、乗り換えによって電気代を節約できるケースがほとんど。

付帯サービスにも差があるので、それぞれの会社のメリットを比較してみましょう。

乗り換えの際は、月に1度届けられる「検針票(電気使用のお知らせ)」を用意しておくとスムーズ。これがあれば、電力会社名やお客さま番号、供給地点特定番号などが一目で確認できますよ。新しく契約する際はwebで申し込めるので、自宅で簡単に手続きが完了します。これまで契約していた電力会社の解約届けを用意する必要もありません。

なお、契約できる電力会社は住んでいる地域によって異なります。また、マンションやアパートが建物全体で一括契約している場合、ほかの電力会社に乗り換えできないケースもあります。気になる方は、マンションの管理組合などに確認しておくと安心です。

保険の状況を見直す

毎月数万円の支払い額になっている家庭が多く、家計を圧迫させがちな保険料。節約で得られる効果が大きいため、積極的に着手しておきたい支出項目です。

すでに加入している保険も、定期的に見直すことが大切。特に結婚や出産などのライフイベントが発生した際は、いまの家族構成や状況にあった保険内容かどうかを確認しておきましょう。

とくにチェックしておくべきポイントは、

  • 必要な保障内容になっているか
  • より自分たちにあった商品が登場していないか
  • 保障内容が重複していないか

の3つ。

保障の重複を解消したり、新しい保険に切り替えたりすることで、毎月の保険料を抑えられるかもしれません。

無料で保険について相談できる窓口を利用すれば、最新の保険情報を含めたアドバイスをもらうことができます。保険証券を持参し、ご自身に合ったプランを診断してもらうのもいいですね。

不要な有利サービスは解約する

動画配信サービス、マンガ読み放題サービス、芸能人のファンクラブ、占いなどの有料サービスに加入している人も多いのではないでしょうか。月々の支払いは少額でも、積もっていけばかなりの金額に。知らないうちに、年会費が発生しているケースもあります。

利用頻度が減ってきた、興味が薄れてきたといった状況なら、この機会に解約を検討してみましょう。そもそも何に加入したか覚えていない…という方は、クレジットカードの明細や口座の引き落とし履歴をチェックしておくと安心ですよ。複数のサービスのうち1つに絞る、似たようなサービスでより安い会社に乗り換える、安いプランに変更するなど、まずは金額を抑えるというのもいいですね。

また、携帯ショップで「最初は無料だから」と有料オプションの加入を勧められる場合もあります。「数か月後に解約すれば料金はかからない」と説明されたものの、そのままの状態になっている…ということはありませんか?毎月の通信料に合算されているため、内訳まで確認しないと気が付きにくい項目でもあります。合計金額だけでなく、それぞれの内訳まで目を通しておきましょう。

カーシェアを検討する

車にはさまざまな維持費がかかるため、家計の大きな負担になります。たとえ車を使っていなくても、駐車場代や保険代、税金、車検代などは車を所有している限り発生します。そこまで頻繁に乗っていないなら、カーシェアの利用を検討してみましょう。

カーシェアは、1台の車を会員の人たちでシェアをするシステム。パソコンやスマホで希望の日時を選択し、予約時間になったら駐車場に向かうだけです。通常のレンタカーのように、スタッフからカギを受け取ったり、一緒に傷などの確認をしたり、ガソリンを満タンにして返却する必要はありません。多くのところが24時間利用できるため、営業時間を気にすることなく利用できるのも嬉しいですね。

1つの駐車場に複数台のカーシェアが用意されている場合、自分の好きな車種を選ぶこともできます。数日前から予約をとることはもちろん、空いていれば「今から乗りたい」という要望にも応えてくれますよ。24時間以上の長期間パックを利用すれば、国内旅行の際にも活用できます。

必要なときだけ車を借りれば、毎月の維持費は一切必要ありません。カーシェアの月額費として月に千円ほど発生することもありますが、本来発生する駐車代や税金に比べるとはるかに経済的です。なかには月額費を毎月の利用料に充てている会社もあり、月に1度以上利用するなら月額費は実質かからないシステムになっています。通勤で使用している、ほぼ毎日のように乗っているという場合でない方は、ぜひ詳しく調べてみてください。

引っ越しする手も

賃貸に住んでいる方は、毎月の家賃が大きな出費になっているはず。そこで、もう少し家賃が安いところに引っ越すという手もあります。今と同じエリア内で探すのではなく、相場が安いエリアを視野に入れてみましょう。

また、部屋の広さは家賃を左右させます。自宅の不用品を処分して、一回りコンパクトな部屋を探すのもいいですね。フリマアプリなどを利用すれば、臨時収入を得ることもできますよ。

ただし、転居には引っ越し代をはじめとするさまざまな諸費用が発生します。とくに引っ越しシーズンでの転居は、通常より高額な費用が請求されるケースがほとんど。引っ越しによって抑えられる家賃の合計と比較し、本当に節約になるのかを計算したうえで判断しましょう。

まとめ

固定費を下げる5大ポイント
  • 格安SIMへ乗り換えてスマホ料金を節約
  • 保険を見直して無駄な保険料を節約
  • 不要な有料サービスを解約して節約
  • カーシェアを使って自動車台と固定資産税を節約
  • 家賃の安いエリアに引っ越して家賃を節約

毎月変動する生活費と比べ、固定費は「自動で引き落とされるもの」と捉えやすい項目です。

だからこそ、定期的に見直して無駄を省くことが大切。解約する・しないだけでなく、乗り換えや別のプランへの変更、より安いサービスへの移行など、生活に支障がない範囲で節約を試みてくださいね。