LCCとはローコストキャリアの略で、リーズナブルな料金が魅力の格安航空会社です。交通費が節約でき、そのぶん観光やレジャーを楽しむことができるため「旅行に行きたいけれど交通費が気になる…」という方におすすめしています。
今回はLCCを使うのがお得な理由や注意点、LCC国内線をご紹介します。これからLCCを使ってみたいという方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
なぜLCCは安いの?
大手航空会社に比べるとLCCは破格の安さとなっていますが、どういった仕組みで料金を安くできているのでしょうか。
LCCが安い料金を提供できるには主に5つの理由があります。
- 座席を増やし、乗客を増やすことで1人あたりのコストを下げる
- 機内設備を簡素にしてメンテナンス費用を抑える
- 機内食や毛布を有料にすることでコストを減らす
- 飛行機の機種を統一し、パイロットの教育費用を抑える
- 手荷物料金を設定する
LCCでは大手航空会社ではサービスになっているものを有料にすることでコストを下げることに成功しています。とはいっても根本的なサービスの質が劣っているわけではないので安心して利用しましょう。
旅行でLCCを使うのがお得な4つの理由
旅行でLCCを使うのがおすすめな理由は大きく4つあります。
運賃が安い
LCCといえばなんといっても運賃の安さが魅力です。
通常では大手航空会社の20%ほど安くなっていますが、時期やセールによってはほぼ半額で買うこともできます。
格安セールが行われる
各LCC会社ではキャンペーンやセールが行われ、破格の料金でフライトが用意されています。
格安セールを見逃さないためにも各航空会社が発行するメルマガに登録しておくとベターです。
燃油サーチャージが徴収されない場合がある
燃油サーチャージとは原油の価格の高騰によって航空会社の負担が増えるため、乗客にもその一部を支払ってもらおうというもので、運賃とは別に燃油サーチャージ代を支払います。
LCCでは会社によって燃油サーチャージ代が格安だったり、運賃の中に含まれているため別途支払う必要がない場合があります。
滞在日数が制限されない
大手航空会社の格安航空券の場合は滞在日数に厳しく、長くても30日までしか許されていません。
大手航空会社で滞在日数が自由な航空券を買うにはかなりの金額がかかってしまうため、LCCの航空券が滞在日数の制限がないというのはとても魅力的です。
- 大手航空会社に比べて格安
- さらに期間限定で格安セールが行われる場合も
- 燃料サーチャージがお得な場合も
- 滞在日数の制限なし
ぜひLCCをお得に使って観光を充実させてみてはいかがでしょうか。
旅行でLCCを使う時に注意したい4つのポイント
LCCは運賃が安いぶん、細かい規約が多いため注意する必要があります。
ここでは大手航空会社と違ってとくに注意したい点をまとめてみました。
機内食や飲み物が有料
LCCではコストを下げるために機内食や飲み物が有料となっています。
「運賃が安くなるなら食事はいらない」という人にはおすすめですが、大手航空会社のようにサービスで食事が出てくることはないため注意しましょう。
もし食事が必要な方は予約の際に追加料金を支払って申し込む必要があります。
遅延が多い
LCCのデメリットとして言われることが多いのは「遅延が多い」ということです。LCCの遅延率は大手航空会社の3倍とも言われており、かなり高いことがわかります。
同じLCCでも遅延率がかなり低い会社もありますので、遅延率に注意して航空会社を選ぶ必要がありそうです。
外せない予定が入っている場合は、遅延や欠航を織り込んだ予定を組むことが必要になってきます。
普段からLCCを使う方には航空機遅延保険に加入してみてもいいかもしれません。
欠航時の保証がない
LCCではフライトが欠航になったときの見舞金や補償金は支払われません。欠航の場合はメールが届き、振替便への案内がされます。
チケットを予約する際に追加オプションを選んだ場合には補償金が支払われるため、不安に感じる方はオプションをつけてみてはいかがでしょうか。
荷物を預けるのに追加料金が必要
LCCでは荷物に関して細かい制限があります。
機内に持ち込める荷物の重量は7kg〜10kgと設定されており、それを超えてしまうと有料で機内に預けることになってしまうのです。
弾丸日帰り旅行などでは問題ありませんが、長期の滞在をするケースでは、やはり持っていきたい荷物も増えてしまうもの。
有料で預ける場合にはかなり高額になってしまいますので注意しましょう。
- 機内食は有料
- キャリアに比べて遅延が多く、欠航保証が薄い
- 荷物を預けるのに追加料金が必要となる場合も
LCC国内線8社を徹底比較!
ここではLCC国内線8社を徹底比較していきます。
それぞれどのような特徴があるのか参考にしてみてください。
ジェットスター
ジェットスターが優れているのは、遅延や欠航の対応と言われています。
遅延や欠航があってもスムーズに後の便へ振替えをしてくれるため、乗れなかったということがありません。
また、国内LCCでは初となるモバイル搭乗券を取り入れ、チェックインなしで保安検査場に行くことができます。
Peach
Peachは就航成功率99.8%と日本一を誇っており、LCCだけではなく全ての航空会社の中でもダントツの1位です。
関西国際空港をベースにしているため国内線だけでなくアジア周辺の国際線も渡航しています。
最近ではアイドルとコラボしたりと精力的に幅を広げている航空会社です。
スプリングジャパン
スプリングジャパンは中国・上海に本社を置く航空会社ですが、日本でもLCCとして就航しています。
なかでもスプリングジャパンを使って新千歳まで向かう便がLCC最安のため人気となっているのです。
搭乗の締め切りが早めに設定されているため、フライトの際は注意が必要です。
エアアジア・ジャパン
エアアジア・ジャパンはアジア最大手のLCCで手荷物料金や座席指定料金がhかのLCCに比べて圧倒的に安いのが魅力です。
さまざまなキャンペーンも打ち出されており、リーズナブルで信頼感のある航空会社と言えるでしょう。
機内への持ち込み飲食は禁止されているため注意が必要です。
バニラエア
バニラエアは「リゾートLCC」というコンセプトで運行しており、リゾートに特化した航空会社です。日本からリゾートへの旅行に使ってみてはいかがでしょうか。
バニラエアは割引料金が豊富なことでも知られており、4人以上の搭乗で割引になる「みんなで割」などユニークなものが多く楽しませてくれます。
スターフライヤー
スターフライヤーは機体のかっこよさが話題になりましたが、機体だけではなくサービス面も一味違っています。
機内にはフットレストがあったり、ドリンクの無料提供があったりとLCCには珍しくサービスが充実しているのです。
LCCの他社に比べると料金は少し高めですが、しっかりとしたサービスを受けたいという方にはおすすめしています。
スカイマーク
スカイマークはLCCと大手航空会社の中間的な位置付けと言われることが多い会社です。
料金やサービスもちょうど中間あたりのレベルを保っているため、「大手航空会社より安い金額にしたいけれどサービスもちょっとは欲しい」という人におすすめの航空会社ではないでしょうか。
AIR DO
AIR DOといえば北海道の航空会社で、北海道らしさ満点のサービスが人気の秘訣となっています。
ドリンクや軽食なども北海道産の食材を使っており、機内で北海道グルメを楽しむことができるのです。
また、機内オーディオでは北海道出身アーティストによるチャンネルを楽しむことができ、旅行気分が高まります。
最近では搭乗システムをLINEと連携するなど、革新的な取り組みを始めているAIR DOの今後のサービスにぜひ注目です。
まとめ
今回は交通費を節約して旅行を楽しみたいという方へ向けて、LCCのおすすめポイントや注意点、国内線LCCをご紹介しました。
料金が安いというイメージのあるLCCですが、航空会社によって独自のサービスや割引があるため、選ぶ際にはチェックしておくといいでしょう。
搭乗する便によっては搭乗締め切りが早いものもあるため注意が必要です。