マインドセット

お金の貯まる人とお金の貯まらない人の違いとは

値段で選ぶか、質で選ぶか

「バーゲンでついたくさん買いすぎてしまった」「安いと思って買った服が、すぐにヨレヨレになってしまった」という経験はありませんか?

たとえ商品自体が安くても、使用回数が少ない、すぐに買い直さなければならないようなものだと、結果的に無駄遣いへと繋がってしまいます。

その点、お金が貯まる人は値段以外の面も考慮したうえで購入を判断します。「丈夫な素材でできているか」だけでなく、実際に使用している状況をイメージするのも大切

「この飾りを置く場所がないな」「組み合わせる服が思い浮かばないな」と感じたら、購入は一旦見送っておくのです。

また、服やアクセサリーなどは「長期に渡って身に着けられるか」を考えておくのもポイント。「今年の流行ではあるが、来年にはブームが終わって着られないだろう」「特徴的なデザインだから、すぐに飽きてしまうかもしれない」というリスクを踏まえ、流行にとらわれないシンプルなデザインを選ぶのも1つの選択肢です。

こうすることで、1つの出費に対するコストパフォーマンスをできるだけ高めているのでしょう。

仮にネットオークションやフリマアプリに売ることになったとしても、ブームが終わったデザインは買い手が付きにくくなってしまいます。

質が良くどの時代でも着用できる商品なら、需要が高く値段を下げる必要もないでしょう。

流行り廃りのあるものは、使用時期や手放すときのことも踏まえて判断したいですね。

その場の勢いで買っていないか

お金の貯まる人は、「会計をする前に立ち止まる癖」を身に付けています。

本当にこの商品が必要なのか、その場の勢いだけで買おうとしていないか…と、冷静に考える時間を用意しているのです。

時には、その場で買わずに一晩考えてみることも少なくありません。

あえて時間を置いて、それでもその商品が欲しいと感じたら「本当に自分が欲しいものだ」と判断しているのでしょう。

また、時間を置くことで「家にあるもので代用できないか」「もっと安く購入できる手段はないか」を考えることもできます。

目新しいキッチングッズを買わなくても家にあるもので十分だった、店頭よりネットで購入したほうが安かった…など、違った手段を発見できるかもしれません。商品名や品番を控えておいて、自宅でじっくりと検討しましょう。

さらに、「すでに同じようなものを持っていた」「まだ在庫があるのに日用品を買ってしまった」という失敗の防止にも役立ちます。一度家に帰って所持品や在庫状況をチェックすることで、不要な商品を買わずに済むこともあるでしょう。

その場の勢いだけで購入を決意せず、会計前にブレーキをかけるよう意識しておきたいですね。

クレジットカードの利用状況を把握しているか

手軽に利用できるクレジットカードは、大金を持ち歩かなくて済む、小銭のやりとりがない、会計時間が短縮される、利用金額に応じてポイントがたまるなど、さまざまなメリットがあります。

しかし、現金のやり取りがないため「お金を使った」という感覚が得られにくいという一面も。そのため、クレジットカードの請求額を見て驚いてしまった…という人も多いのではないでしょうか。

クレジットカードで使い過ぎた分は貯金を削って支払いに充てる…なんてことを繰り返していると、いつまで経ってもお金が貯まりません。

常に利用状況を把握し、今月はいくら使っているのか、お小遣いでカバーできるのがいくらまでかを意識しておく必要があります。

お金の貯まる人は、なんでもクレジットカードを使うのではなく使用場面を限定している、カード払いをした後は金額を控えておくなど、自分のルールのなかで賢く利用しています。ポイントなどのメリットを得ながら、使い過ぎを防ぐ工夫をしているのですね。

ついカード払いでお金を使いすぎてしまう方は、使用上のマイルールを決めてみてはいかがでしょうか。

家計の状況を理解しているか

「毎月の光熱費や食費は?」「1か月の収入と支出のバランスは?」と聞かれて、すぐに答えられない人はお金が貯まりにくい傾向にあります。

家計の状況を把握していないと、貯金の計画が立てにくく、自分が節約すべき部分も見つかりません。徐々に支出が膨らんでいても、そのことにすら気が付いていない可能性もあります。

お金の貯まる人になる基本は、家計の状況を知ること。家計簿をつけて、毎月の収入と支出の流れを掴みましょう。

表やグラフにまとめて一覧にすると、毎月の変動も一目で分かるようになります。先月は無駄遣いをし過ぎた…と反省するきっかけも生まれるでしょう。

さらに、「去年の夏は光熱費が普段の倍になったから、今年も余裕をもって用意しておこう」「去年の年末は年賀状や帰省に5万円かかったから、今のうちに積み立てておこう」といった備えをすることもできます。

事前にお金を用意しておけば、貯金を切り崩さずに支出の波を乗り切れそうですよね。

そして、結婚式のご祝儀やお年玉など、出費が伴う今後のイベントも書き込んでおくと安心です。

前もって出費予定が分かっていれば、いざという時もせっかくコツコツ貯めた貯金から補わずに対応できるはずですよ。

節約のオン、オフを切り替えているか

貯金のために節約していると、欲しいものが買えずにイライラしてしまうこともあるでしょう。そんなストレスを抱え続けていると、貯金を投げ出したり浪費をしたりと逆効果になってしまう可能性があります。

その一方、貯金が得意な人はうまく節約のモチベーションを保ち、無理なく取り組んでいます

ここで大切なのは、節約のオンとオフの切り替え方。積極的に節約する項目と、そこまで節約を考えなくてもいい項目に分けておくのです。

とくに固定費は、料金プランの見直しや不要なサービスを解約するだけで、ずっと支出を抑え続けることができます。我慢しているという感覚が弱いので、節約に対するストレスも感じにくいでしょう。

しかし、「趣味の映画鑑賞をやめてしまう」「毎週の楽しみだった習い事を退会する」といった節約は、楽しみを奪うだけでなくモチベーションを下げてしまいます。

趣味や娯楽にかかるお金は極端に抑えようとせず、回数に上限を設ける、忙しくて通い切れていない習い事だけを退会するなど、適度な節約にとどめておきましょう。

また、毎日の食事に関する節約にも注意が必要です。食べたいものを食べられない、周りが食べているのに自分だけ食べられない…という環境はストレスの源。

目の前にあるものを我慢するのではなく、「そもそもコンビニに立ち寄る癖を直す」「あまり気分の乗らない飲み会は断るようにする」といった方法に切り替えてみましょう。

まとめ

「お金の貯まる人は何でも節約している」というわけではありません。

本当に質が良く自分に必要なものを見極めている、自分が決めたルールのなかで生活しているなど、無理のない状況の中で貯金に取り組んでいるのです。

みなさんも、「これなら始められそうだな」と感じた項目から取り組んでみてくださいね。