節約術

いまさら聞けない、食費の上手な節約法8選!

節約といえばすぐに思い浮かべるのが食費の節約です。しかし実際に食費を節約しようと思っても何から始めればわからず、基本的すぎて人に聞けないと思う方もいるでしょう。確実に節約できる上手な節約方法を8つご紹介します。

スーパーでまとめ買いが基本。ただし買いだめはNG

買い物の回数は少ないほど節約効果がでやすくなります。なぜなら、買い物に行くとつい「予定外」の食品を買ってしまうため、買い物回数が多いと無駄遣いも増えていくからです。

同じ理論で、スーパーの「はしご」もやめて、ひとつのスーパーで買うようにします。食費の節約のため特売チラシを片手にスーパーをはしごする方もいますが、時間や移動にかかる交通費が無駄ですし、魅力的な食品をつい買ってしまうリスクがあるためおすすめできません。

また、まとめ買いといっても、「買いだめ」ではありません。不必要に食品を買いだめすると消費期限切れになったり、自宅にある量を把握できずに同じ食品を買ったりと、無駄が増える原因になります。1週間や10日などの期間を自分で設定し、その期間内でしっかり使いきれる分をまとめ買いしましょう。

買い物に行く前に「リスト」を作成する

食費の節約には無駄なものを買わないことがとても大切です。そのために、今日は何を買うのかを書いたリストを作成してみましょう。リストに書かれたもの以外は目もくれずに買い物するのがポイントです。無駄な食品を買うことなく、予定通りに節約できます。

リストを作成するときは、冷蔵庫の中身を確認しながら行うと、同じものを買ってしまうという無駄を防げます。リストを作成する時間がないときは、冷蔵庫の中を携帯電話のカメラで撮るのもひとつの方法です。冷蔵庫にあるものとないものが一目でわかるため、無駄な買い物を防げます。

節約料理を楽しむ

食費の節約をするには、やはり自炊を中心とした生活を送るのが効果的です。毎日自炊するのが理想ですが、仕事で忙しい方は、これまで毎日外食だったのを半分、あるいは週末だけは自炊にするといった工夫から始めてみてはいかがでしょうか。

食費の節約は嫌々やっても続きませんので、節約料理を楽しもうとする意識で取り組みましょう。それほど凝ったメニューをする必要はありません。野菜多めのカレーやお好み焼き、煮込むだけの鍋料理ならば料理が苦手な方でもチャレンジしやすいでしょう。炊飯器を使えば、材料を切って入れるだけで、豚の角煮や煮物など一見難しい料理もおいしくできます。

自炊のよい点は、食事1回分の節約にとどまらない点にもあります。夕飯を作ったらおかずを少し残しておくと、翌日以降の食費を節約できます。次の日に同じおかずを食べたくない方は、多めに作って冷凍保存しておいてもよいでしょう。次の週、職場へ持参するお弁当に入れたり、週末の昼に自宅で軽く食べたりするときなどに役立てましょう。

なお、注意点としては、料理の楽しさにはまり、必要以上に高級な食材や有機野菜などを買う癖をつけないことです。それだと節約どころか余計に費用がかかってしまいます。

値引き商品に気をつける

多くのスーパーでは夕方になると食品に値引きシールが張られます。上手に使えば節約になりますが、注意も必要です。「値引きになっているから」と、ついついたくさん買ってしまいがちですが、値引き商品とはいえ品数が多いとお金がかかるため、節約になりません。

また、値引き商品は消費期限が間近に迫っているものが多いため、次の日に食べたり、冷凍保存したりするのには不向きです。数量をまとめて買っても結局廃棄することになるため、ただお金を捨てることになってしまいます。

コンビニは寄らないかPBに限定する

コンビニの食品はとてもおいしく、調理の手間がないため便利ですが、食費の節約においてはできるだけ避けるべきです。定価販売が基本ですし、コンビニは消費者の導線や市場のニーズをよく研究し、「ついつい買ってしまう」仕組みがよくできているため節約中は気をつけたいところです。

特に、仕事帰りにふらっとコンビニへ立ち寄り、小腹を満たすためにホットスナックやおにぎりなどを無意識に買ってしまっている方は注意しましょう。できるだけコンビニに寄らない癖をつけておくと、食費を節約する意識も高まります。

自宅の近くに食品を買える場所がコンビニしかないなど、どうしてもコンビニを使う必要がある方は、比較的安価で手に入るPB(プライベートブランド)に注目してみましょう。PBに限定して購入すればいつもより安く抑えられます。おかずだけコンビニで買ってお米は自宅で炊くなどのあわせ技も有効です。

飲み物にはお金をかけない

食費の節約で見落としがちなのは飲み物ですが、飲み物への意識は食費全体の節約で肝といっていいほど重要です。もちろん水分補給は不可欠ですが、問題はその中身です。

たとえば毎日ペットボトルのお茶やミネラルウオーターを1〜2本買い、出勤直後や休憩時間に缶コーヒーやジュースを買う場合、飲み物代だけで1日300〜500円はでていってしまいます。仕事がある日だけに限定しても月に5000円〜1万円近くかかる計算になるため、節約には大きなマイナスです。

飲み物にはできるだけお金をかけないことが重要です。基本的には、毎日水筒に手作りのお茶を入れて持ち歩くようにしましょう。お茶のパックを購入するときにかかる数百円と、わずかな光熱費で1ヵ月を過ごせます。水筒代が2000円前後はかかりますが、あっというまに元がとれます。

お酒が好きな方は、外で飲むのをやめて家で飲むようにする、飲み会は厳選して参加するなどし、お酒と上手に付き合うようにしましょう。

食費は予算を決めてやりくりする

まずは今いくら食費がかかっているのかを把握しましょう。1ヵ月だけでよいのでレシートをとっておき、まとめて計算すればさほど手間がかかりません。食べる量や好みの食材には個人差がありますが、一人暮らしなら週5000円〜1万円以内で十分やりくり可能です。二人暮らしでも単純に2倍にはならないため、週1万円あれば毎日おいしい食事がいただけます。この目安を大きく超えているのなら食費は大幅に節約可能です。

買い物に行くときは、予算を守ることを意識します。つい買い物カゴに入れてしまわないように、暗算か携帯電話の電卓機能で計算しながら買い物しましょう。小さいことですが、とても大切です。

職場で食べるランチについては、やはりお弁当が望ましいですが、仕事が忙しくてお弁当を作る時間がない方もいるでしょう。その場合は、「ランチ代は500円まで」と自分なりの予算を作っておくことをおすすめします。社食があれば十分に食べられる金額ですし、どうしてもコンビニを使ってしまう人でも500円あれば空腹を満たせます。1日500円で月20日出勤だと職場のランチは月1万円かかりますが、忙しいのであれば悪くない範囲です。

「たまには同僚と外でランチしたい」という方は、週に1〜2回でもお弁当持参に切り替えて節約し、浮いた分をランチ代に回してもよいでしょう。毎日外でランチするといくらお金があっても足りませんので、メリハリをつけることが大切です。

嗜好品は食費と別に管理する

スーパーへ買い物に行くたびにお菓子やスイーツを買っていると、食費が予算通りにいかないことがしばしば起こります。そうなると食費の管理が嫌になってしまいます。

もちろん嗜好品を口にしないのに越したことはありませんが、我慢のしすぎもよくはありません。この場合、嗜好品の予算を食費とは別に設けるとよいでしょう。食費は純粋に食事にかかる費用を設定し、嗜好品はあらかじめ設定したお小遣い費などの項目から買うようにします。食費の管理がスムーズなので節約のモチベーションが保ちやすく、お小遣いの範囲内で嗜好品を買うと決めれば買いすぎも防げます。

まとめ

食費の節約は小さな心がけの連続ですが、毎日の積み重ねはとても大きいものです。月に数千円単位で節約できるケースも多いため、すぐにとりかかってみてはいかがでしょうか。ただし、不健康な食生活にはならないように、料理や買い物のコツで楽しく続ける意識を持つようにしましょう。