節約術

一人暮らしのおすすめ貯金戦略【5つのポイントを抑えよう】

毎月の家賃や日々の食費がかさみがちな一人暮らしは、まとまったお金を貯めるのに苦労しがち。常に貯金への意識を持っておかなければ、手元のお金が次々に消えていくかもしれません。

そこで、一人暮らしの方にこそ実践してほしい「貯金戦略」をお伝えします!

自炊の習慣を身に付ける

食費は節約効果がすぐに反映されるものの、一人暮らしで意識が薄れがちな項目のひとつ。

とくに頻繁に飲食店やコンビニで食事を済ませている場合、食費がどんどん膨らむ一方です。食材費だけで済む自炊と比べ、どうしても割高になってしまうでしょう。

とはいえ、仕事終わりに毎日食事を用意するのは大変ですよね。

そこで、休日に作り置きをして平日の負担を減らしておきましょう。傷みにくい食材を使えば、冷蔵で3日ほど保存できるメニューもあります。数種類用意しておけば、日替わりで飽きずに食べることができますよ。炊き込みご飯を大量に作っておにぎりにしておき、いくつか冷凍しておくのもいいですね。

また、お昼休みも外食やコンビニで済ませている方は、お弁当を持参するのもおすすめです。晩御飯の残りをとごはんを詰めるだけでも構いません。寝る前には、炊飯器のタイマーをセットしておきましょう。お茶を自分で沸かして持参すれば、飲み物代も節約できますよ。

食材の買い出しは、数日に1度まとめて買うと効率的です。お菓子やジュースなどを購入して無駄な出費を増やさないため、「1回の買い物で使えるのは5千円まで」「食費は月に4万円以内」といった上限を決めておくのもポイント。現在の食費とのバランスを考慮し、いくらまでなら無理なく抑えられるかを計算してみましょう。

 

家をきれいに保つ

家が散らかっている状態だと、居心地が悪く外出をしてしまいがち

外出先で無駄遣いをしたり、外食をしたりすることで、余計な支出が増えてしまいます。家でゆっくりできるよう、家の中はできるだけきれいにしておきましょう。

とくにキッチン周りは、使いにくい状態だと自炊をする気も失せてしまいます

時間が経ってから掃除しようとすると、汚れが落ちにくくなってしまうデメリットも。専用の掃除道具が必要になれば、そのぶん余計な出費まで発生します。キッチンを使うたびにさっと片付けておく習慣を身に付け、最低限の手間で済ませておきましょう。

また、片付ける目的で収納グッズを買い漁る行動には注意が必要です。収納場所が増えると、一見部屋が片付いて見えるもの。しかし、実際は物が減っているわけではありません。むしろ、収納グッズにかかる出費が発生したどころか、「もう少し物を買っても問題ない」という思考に繋がる恐れがあります。収納を増やして片付けるのではなく、もとにあった場所に戻しつつ、不要なものを処分するよう心がけましょう。

「服はこのクローゼットに入るぶんだけ」「アクセサリーは1つのケースに収める」といったルールを決めておくのもおすすめです。衝動買いにブレーキをかけられるので、貯金に充てるお金を増やせるはずですよ。

在庫表を用意しておく

日用品や食料などを自分で補充しなければならない一人暮らしでは、家に在庫があるのに買い足してしまったり、反対に買いそびれたりすることが多いもの。

こういった行動は「洗剤の在庫が多いから」とハイペースで使用したり、「買い置きがないから急遽コンビニで定価の商品を買った」といった事態になったりと、無駄な出費を招いてしまいます。

そこで、日常で使うものの在庫を管理しておき、簡単な表にまとめておきましょう。ティッシュやトイレットペーパーなどの日用品やお米や調味料などの食料品、化粧水やメイク落としなどの化粧品といったように分類して持ち歩けば、ドラックストアやスーパーでスムーズに確認できます。

こういった取り組みを続けておけば、「調味料はどのくらいで使い切るのか」「日用品には、1カ月あたりいくらかかっているのか」といったペースが見えてきます。

貯金をするうえで大切な家計の管理にも役立つので、金額や購入サイクルにも意識しておきましょう。

家賃の基準を見直す

支出の大部分を占める家賃は、少し抑えるだけで大きな節約効果を発揮することができます。

よく「家賃は収入の3分の1以内」と言われていますが、これはあくまでも目安。もう少し基準を下げれば、毎月の貯金額を簡単に上げることができます。

通勤用交通費が全額支給される職場に勤めているなら、家賃の相場が安いエリアも視野に入れてみては。駅近へのこだわりを妥協すれば、同じ条件でも値段が下がるはずです。さらにその地域の物価が安いと、普段の生活費まで節約できる可能性がありますね。

また、ものが多いと収納スペースが不足し、部屋を圧迫してしまいます。それにより、必要以上に広い部屋を契約しているケースも珍しくありません。不要なものはできるだけ処分する、長期間使用していないものは実家で預かってもらうなど、無駄なスペースを省いていきましょう。1部屋少ない部屋にするだけで、家賃を大幅に下げられますよ。

いま住んでる家から節約目的で引っ越す場合は、引っ越しにかかる費用を計算したうえで損をしないかをチェックしておきましょう。

1~3月の繁忙期は引っ越し代がかなり値上がりするため、少し家賃が下がる程度なら控えたほうが無難。閑散期の7~8月は、リーズナブルな価格で引っ越しできるので狙い目です。異動シーズンの9~10月も転居する人が多いので、急ぎでなければ避けておきましょう。

新たに契約する際は、家賃の交渉をするのも忘れずに。空室期間が長い、周囲の相場より高いなどの物件は値下げしてもらえる可能性があります。家賃だけでなく、礼金も交渉すべき項目のひとつ。「この金額なら入居を決めます」と宣言するのもいいですね。

 

いざという時のお金を確保しておく

結婚式のご祝儀や忘年会シーズンなどで必要になるお金は、どこから捻出していますか?

臨時出費の補い方を決めていない場合、生活費として計上してその月だけ赤字になる、貯金を崩してしまうといったケースが考えられます。

せっかく貯まった貯金も、予定外の支出のたびに使ってしまうと意味がありません。そこで、いざという時のためのお金を貯金とは別で用意しておきましょう

毎月少しずつ積み立てておけば、臨時出費が発生したときも慌てずに対処できるはずです。

これは自分の欲しいものを買うのではなく、冠婚葬祭や仕事での付き合いなど、あくまでも「やむを得ない出費」に対してのお金。

簡単に手を出さないよう、使用条件をあらかじめ決めておくのも大切です。すでに支出が発生する予定が分かっている場合は、数カ月前から計画的に貯めていくのもおすすめですよ。

まとめ

一人暮らしをしながらうまく貯金をするには、自分で決めたルールに沿って生活することが大切です。

とはいえ、手間がかかる節約は長続きしにくいもの。休日を利用して作り置きを用意する、すきま時間にさっと掃除しておくなど、無理のない範囲で取り組みましょう。綺麗な部屋で手料理を食べると、モチベーションも上がるはずですよ。

さらに貯金のペースを上げたい方は、今の家賃を見直して大幅なコストダウンを目指しましょう。固定費と生活費がダブルで抑えられれば、よりスムーズに貯金を増やすことができますよ。

いざという時に困らないよう臨時出費用のお金を備えておき、貯めたお金をしっかりと確保するのもお忘れなく。